トリアージ・タッグ

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これがトリアージタッグ(千葉県のもの)です。
テレビやドラマなどで、見たことがある方もあると思います。

医師会・消防機関医療機関など、それぞれ異なった様式・形式のものがありますが、大災害時での混乱を避ける為、複数の救急救助機関が関る場合を想定し、トリアージタッグが標準化されました。

  標準化の内容
    ・寸法、紙質、項目内容、記載内容、色の区分 など

順位 分類 識別色 傷病等の状態
第1順位 最優先治療群
(重症群)
命を救うため、直ちに処置を必要とするもの。
窒息、多量の出血、ショックの危険性のあるものなど。
赤色(T)
第2順位
待機的治療群
(中等症群)
多少治療の時間が遅れても、生命に危険がないもの。
基本的にバイタルサイン(脈拍、心拍呼吸数、血圧、体温)が安定しているもの。
黄色(U)
第3順位
保留群
(軽症群)
上記以外の軽微な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としないもの。
緑色(V)
第4順位 不処置群
(死亡群)
既に死亡しているもの又は明らかに即死状態で、心肺蘇生を施しても蘇生の可能性のないもの。
黒色(0)
START法Simple triage and rapid treatment)
救助者に対し、傷病者が特に多い場合に対し、判定基準を出来るだけ客観的かつ簡素にしたものが、START法Simple triage and rapid treatment)です。

@ 歩けるか?
歩ける → 緑色  状態の悪化がないか絶えず観察
歩けない  →  Aの質問へ
A 呼吸をしているか?
軌道確保なしで充分な呼吸が出来る → 黄色
気道確保がなければ呼吸できない → 赤色
気道確保しても、呼吸がない → 黒色
呼吸はあるが頻呼吸(1分間に30回以上) → 赤色
除呼吸(1分間に9回以下)である  →  Bの質問へ 
B ショック症状はないか?
ショックの兆候がある → 赤色
ショックの兆候なし → 黄色

小規模の災害なら 「赤」 になる例でも、START法では 「黒」 になってしまう事が多くなりますが、これは現場に混乱を来してしまうほどの大規模災害のために考え出されたものです。
 また、この方式は腹膜刺激症状やクラッシュ症候群などの病態を無視しており、追って詳細な状態観察とトリアージが継続される事を前提としています。
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