大災害が起きた場合、大多数の負傷者が病院や救護所に搬送されてきます。
しかし、限られた医療スタッフ、物資、設備では、医療行為も限られたものになります。
医療体制には、以下のタイムスケールがあります。
| 発生から | | |
Phase 0 | 2時間 | 対応不能期 | 被災者の捜索や救助の時期 |
Phase 1 | 2日 | 系統的救出医療期 | 被災現場での医療開始と共に、トリアージも開始される。
外傷治療が中心。 |
Phase 2 | 2週間 | 初期集中治療期 | 救急体制や避難所設営はほぼ確立する。主な診療対象は内科的疾患に移る。
感染症の蔓延など二次的疾病に対する医療が求められるようになる。 |
Phase 3 | それ以後 | 後療法及び更生医療期 | 災害に対する復旧・復興期。
医療体制も通常の体制になる。
被災者の自立支援や保健衛生対策の確立と充実が図られる。 |
以上から、医療体制も災害発生から時間経過と共に変わります。
Phase-1 発生から2日 系統的救出医療期の医療体制でのトリアージの重要性について記述します。